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【PRIDEフラッグ】LGBTQ+フラッグはレインボーだけじゃないんだよ[フラッグと用語解説]

LGBTのシンボルといえば、

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そう、こちらのレインボーフラッグですね!

 

でもこのフラッグLGBTQAP・・・それぞれのシンボルフラッグがあることを知ってましたか??

 

昨日ホノルルプライドの記事を書きましたが、

unicornmess.hatenablog.com

ホノルルプライドの会場でも各フラッグが並べてあったり、それぞれのフラッグカラーのグッズを売っていたりするので、チェックしてみてください( ⊙᎑⊙ )

 

 

基本のレインボーも実は変化している

みんなが知っている「THE☆レインボーフラッグ」的なやつ、実はもともと8色だったそうです。

その元祖レインボーフラッグは、Gilbert Bakerというアメリカ人LGBTアクティビストが1978年に作ったそうです。そのデザインが、

これ ↓。一番上にピンクがのっかってます。で、水色と濃い紫が入ってます。

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そして、オリジナルが生まれた翌年の1979年から現在も使われてるのが、

これ ↓。ピンクがなくなって青と紫一色ずつの7色になりました。

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このフラッグが変わっちゃった理由が「布不足」。笑

歴史って意外な理由で変化していくんですね〜。

 

レズビアンシンボルの浸透してなさがひどいw

続いてLGBTQ+のL、レズビアンフラッグですが・・・

こちら ↓

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へ?見たことないけど?

という声が聞こえてきそうです。

一応、検索すると公式的にレズビアンフラッグはこれってことになってるんですが、実際これまで参加したLAやホノルルのプライドで見たかというと・・・

 

あんまり。いや、全然。笑

浸透しておりません。笑笑

 

が、一応フェミニズムの象徴ということになっているようです。

 

実はレズビアンフラッグは他にもあって、

これ ↓ とか。

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これは「リップスティックレズビアン」のフラッグです。

つまり、特に男性っぽくしていない、見るからに女性らしい女性同士のレズビアンを象徴するフラッグです。

わたしと奥さんも一応このカテゴリーになります。

ふたりとも年々中身がおっさん化してますが・・・

 

 

ゲイは男性同士だけの意味ではなく・・・

続いてLGBTQ+のG、ゲイのシンボルフラッグですが、

実は、特にゲイだけのシンボルってなくて、最初のレインボーフラッグが象徴となってます。

 

そもそも日本語で「ゲイ」っていうと男性同士の同性愛者というイメージですが、

英語で「Gay」というと、男性同士も女性同士(レズビアン)もバイセクシャルも含める表現になります。

 

なので、レズビアンであるわたしの場合も「I'm gay」といえば、「あ、レズビアンなんだな」と伝わるというわけです。

 

バイセクシュアルとパンセクシュアル

次はLGBTQ+のB、バイセクシュアルのフラッグを見てみましょう!

 

それがこちら ↓

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なんか、可愛い(。☉౪ ⊙。)

 

バイセクシュアルは「女性・男性ともに恋愛対象となる人」ということで、

女性を象徴するピンクと男性を象徴する青を真ん中で混ぜて紫!

ということでしょうね。

 

 

ちなみに、バイセクシュアルと時々混同されている気がする、パンセクシュアルについてもフラッグがあります。

それがこちら ↓

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なんか、これもかわいい(。☉౪ ⊙。)

 

バイセクシュアルは「バイ」つまり「二つ」の意味がある「Bi」ということで、「女性も男性も両方」ということになりますが、

パンセクシュアルは「パン」つまり「全て」("パンパシフィック"とかでも使いますよね)の意味がある「Pan」ということで、女性・男性だけでなくXジェンダーとかクイアーの方とか、とにかく相手の性別に関係なく全ての人が恋愛対象ということになります。

 

本来みんなこうあってほしいですね。

相手のことを男性だから好き、女性だから好き、というのではなく「人として好き」だと想い合えているパートナーと一緒にいられることが一番幸せです。

 

トランスジェンダーと性同一性障害の違い

LGBTQ+のT、トランスジェンダーのシンボルフラッグは、

こちら ↓

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先日の「ホノルルPRIDE」の記事に載せた動画にちらっとこちらのフラッグが映ってたと思いますが、

unicornmess.hatenablog.com

その時たまたま、トランスジェンダーの方たちのフロート前でパレードペーサー(パレードの進み具合を調整したりするやつ)をやってました。

 

トランスジェンダーは日本語だと「性同一性障害」だと思っている人が多いようですが、明確に違いがあるようです。

 

トランスジェンダーとは、

生まれてきた時の体(それと戸籍上)の性と、自認する性が一致してしないけど、それほど本人は体と心の性を一致させたいと思っていない、という場合に使われるようです。

芸能人だと、Ikkoさんとか、ミッツ・マングローブさんはこちらのタイプになるんじゃないかな?と思います。

 

それとは逆に、本人が明確に体と心の性別を一致させたいと思っている、という場合にその状態のことを「性同一性障害(英語ではGender Identity Disorder)」と言うことになります。

 

そして、さらにそこから性別適合手術を受けた人は、トランスセクシュアルという言葉で表現されます。

もっと細かく言う場合は、

  • 女性から男性になった方は「Female to Male」で「FTM」
  • 男性から女性になった方は「Male to Female」で「MTF」

という言葉でも表現されますよね。

芸能人で例を挙げると、Kaba.ちゃんやIvan、佐藤かよさんなんかは、皆さんトランスセクシュアルで「MTF」の方です。

 

クイアーという聞きなれない言葉

LGBTQ+のQ、クイアーのシンボルは

こちら ↓

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「Queer」だけだと実は「風変わりな」という意味でネガティブな印象になってしまうのですが、LGBT用語として正しくは英語だと「Genderqueer」となります。

男性でも女性でもどちらでもあり、その間、という感じです。

有名な人だと、オーストリアの歌手で2014年のEurovisionで優勝した、Conchita Wrustさんとかですかね。

 

で、その当事者の方たちが「風変わりな」という意味で使われる「クイアー」を自虐的に使い始めたことにより浸透していったのだと思います。

 

LGBT情報に免疫がない方、大丈夫でしょうか?

ついてきてくれてますか?

一回深呼吸して( ⊙᎑⊙ )笑

 

あ、一応ここでそもそもの話をしますが、

LGB までは、恋愛対象がどの性別か?という話で、

TQ については、自分の認識している性が何か?という話です。

性別も、両極を男性、女性だとしたら、その間にグラデーションみたいにいろんな性自認の方がいらっしゃるということです。

 

LGBTQ「+」が意味するもの

日本ではようやく「LGBT」という言葉が広まりつつある、というレベルですが、当事者の間ではすでに「LGBTQ」とクイアーの分のQが加わっているというところです。

欧米では「LGBTQ+」という表現で、そのほかのカテゴリーに当てはまる方たちもいることを表現しよう、という流れになっています。

 

その他とは何か?

ご紹介しましょう。

 

アセクシャル

アセクシャル(Asexual)とは、

誰に対しても性的欲求を抱かない人のことを言います。

で、フラッグはこれ ↓

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英語ではAsexual=エイセクシャルと言うので、日本で最初「アセクシャル」と聞いたときすごい違和感がありましたが、日本ではアセクシャルが正しいようです。

 

インターセックス

インターセックス(Intersexl)とは、

日本語では「性分化疾患」とも言われる、生まれた時の体に男性・女性両方の特徴がみられ性別を判別できない状態であることを指します。

で、フラッグはこれ ↓

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インターセックスで生まれた方は親御さんが一旦性別を決めて出生届を出す必要があるそうで、そこをXジェンダーとかにする選択肢を日本にも作って欲しいですね。

ドイツやオーストラリアでは男性・女性だけでなく「第三の性」での登録が認められているようです。

 

成長するにつれて、戸籍上の性と自認する性と違和がある場合は、性別適合手術を受けて性別変更される方もたくさんいらっしゃるようです。

Xジェンダーの選択肢があって、理解も進んでいれば、当事者の方が悩むことも、無理に急いで手術をする必要も減るかもしれませんよね。

 

 

その他実はまだまだ別のカテゴリーはありますが、今日はこんなところで!

 

終わりに

以上、LGBTQ+フラッグと用語を合わせて解説してきましたが、いかがでしたでしょうかー?

何年か前にもAmebloかなんかで同じフラッグの記事を書いたことがありますが、

今回は比じゃないくらいたっぷりパワーアップした記事になりました。

情報量が多すぎてたらすみません。笑

 

わたしも書きながら理解できてないなーと思うことがいっぱいあって、語るのはおこがましいかな、とも思いましたが少しずつでも「伝えることが大事」だと信じて書きました。

 

LGBTQと一口に言っても、例えばわたしはレズビアンですが、他の当事者の方の気持ちがわかるわけではありません。

もっとたくさんの人へ理解を広めていくためにも、当事者ひとりひとりができる範囲でオープンに自分のことを話して、

LGBTQ+全ての当事者はそれぞれ全然違う経験をして、違う悩みを持っていて、それぞれの幸せの形があることを、知ってもらいたいですね。

 

HAPPY PRIDE!!!