明日から幸せに生きるための9カ条は【大富豪からの手紙】から学べ!// 読書メモ
本田健さんの新著「大富豪からの手紙」の読書メモです。
いつもはKindleかiBookで本を読むんですが、今回は珍しくプリントされたものを買って読みました。
書評+自分のための読書メモなので、個人的な体験談なども交えてお送りします。
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あなたはこの本から何を得たいと思ってますか?
読む前のわたしの印象としては、
「自分のやりたいことでお金を稼いで幸せに生きる方法」
という感じかなーと思ってました。
今読み終えて、わたしなりにこの本にわかりやすいタイトルをつけ直すとしたら、
「現代日本人に贈る、幸せに生きるための9カ条」ですね。
ちなみに、わたしはこれまでにも著者の本田健さんの本をいくつか読んでいるので、最初Kindleで無料サンプル版を読んだ時点は「あれ?もう今までの本で語り尽くされたことの繰り返しかな?」という印象で、実際本を購入するまで時間が空いてしまいました。
買おうかどうしようか、と迷ってる間に、日本帰国のタイミングで本田健さんの「出版記念講演会」が開かれるというので、それには参加することにして、参加するのに肝心の新著読んでないのはまずいよな、ということで本屋さんでゲットしてきました。
では、内容に行ってみましょー!
テーマは、どうやって自分らしく幸せな人生を生きるか?
Kindleのサンプル版とかでまずは目次をみてもらうと、
偶然、決断、直感、行動、お金、仕事、失敗、人間関係、運命
という9つのカテゴリーに分かれていて、
主人公の青年が様々な人に出会い、体験し、各テーマについて学んでいくというストーリーです。
ポイントは「幸せな人生」という点です。
- 好きなことで生きていくこと?
- お金持ちになること?
- 素敵な人と出会うこと?
現代にはいろんな幸せの形があると思いますが、今一度それを自分に問い直す良い機会を与えてくれる一冊です。
偶然と決断、そして直感と行動
ただの偶然はない。
起こること全てに意味があり、その偶然のような必然から自分に送られたサインを見つけ出し、自分の直感を信じて決断、行動すべきだ、ということが語られています。
普段から everything happens for a reason と信じて生きていて、
「That's a sign from the universe!」が口癖のわたしにとっては(笑)
割とすんなり入ってくる内容でした。
「サインを見つける」ことに関しては、スピリチュアルなものを全く受け入れないタイプの人たちには、いつも全く通じないトピックです(笑)。
こればっかりは何を信じて生きているかによるので、正解はありませんが、もしあなたが今決断できずに悩んでいることがあるなら、自分の周りを見渡して起こっていることから、これがサインなのかな?と思えることを自分で決めて、それを直感だと信じて決断して、行動してみてください。
いつもと見える景色が変わり、新しい発見があるはずです。
少なくともわたしはそう信じて生きるようになってから、物事の流れに逆らわないようになった感じがして、人生が楽しくなりましたよ。
とはいえ、直感を信じて決断、行動することの大切さはわかっていながらも、実践が難しい。
わたしちょっとバカなんで(汗)かなり直感だけで生きてきた方だとは思いますが、未だに決断するまで時間はかかるし、行動するまではもっと時間がかかってしまうことばかりです。
喜劇王、チャーリー・チャップリンの残した言葉に、
Imagination means nothing without doing.
というものがあります。
「想像は行動が伴わなければ何の意味もない」のと同じで、
「決断は行動が伴わなければ何の意味もない」のです。
でも行動するって、一度止まっちゃうとまた動くのって難しいですよね。
わたしもその経験がありますが、
どっちに進めばいいかわからなくなったとき、人は立ち止まってしまいます。
そうなると怖くて次の一歩が踏み出せなくなります。
でも後から気がついたことですが、行動しないとこれから行くべき方向を見つけることもできないんですよね。
何もしない状態も一つの選択ではあるけど、わたしの場合は、間違っててもいいからとりあえず何か行動しておくように習慣にしてから、新しいことやるときも楽に捉えられるようになりました。
回ってない車輪を動かすのは大変ですが、回り出した車輪は勝手に回り続けるのと同じイメージです。
お金
本田健さんの著書で度々出てくる言葉が
「お金に善悪はない」ということです。
何も悪いことしてないのに、お金をたくさん稼いでいる人を金の亡者のような悪いイメージで見てしまったり、ということがあったりしますよね。
でも、お金自体に良い悪いはなくて、使う人の使い方次第で良いエネルギー、悪いエネルギーになるのだいうことです。
大金持ちになっても、まだ足りないと一生お金がなくなる心配をして生きる人もいれば、
国民の平均年収を下回る収入でも、十分幸せを感じて毎日楽しく暮らす人もいるのが証拠ですね。
お金のことって学校では習わないから、育った環境、親の教えに依存することになります。
だからこそ、お金と向き合い、お金との付き合い方を学んで、まずは最低限自分はどれくらいお金があれば十分幸せに暮らせるか、くらいは知っておく必要がありそうです。
本田健さんの本ではこれがオススメです。
お金のIQ お金のEQ (サンマーク文庫) 本田 健 サンマーク出版 2006-09-16 売り上げランキング : 8908
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仕事と失敗
仕事に情熱を燃やして、日々工夫しながらその道を極めようって頑張っている人ってたくさんいると思うんです。
けど、日本って何事にも「失敗したらダメ」な雰囲気がありますよね。
それってすごく人にプレッシャーをかけるし、何かやる時にいちいちものすごいエネルギーが必要になっちゃいます。
この本の中で主人公の青年が祖父の友人の大富豪の元で修行しているとき「金メダル」をもらう場面があります。
- プロジェクトが大失敗したとき
- プロジェクトが大成功したとき
どちらの場面で「金メダル」は与えられたのでしょうか?
答えはお察しの通り?ではないかもしれません。本の中で見つけてください。
失敗は成功の元というように、人は失敗からしか学べないものです。
日本で生活していると「失敗」への風当たりが強いかもしれませんが、もしあなたが部下を何人か抱えているような立場の人だったら、ぜひ「失敗を讃える」ことをはじめてみてください。
「失敗するかもしれない」とビクビクしながら行動をしている時ほど、うまくいかない時はありません。
それに、大体の場合、失敗しても命を取られるわけではありません。
予想と違う展開になったら、またやり直せばいいだけです。
やめない限りはただの「検証結果」であり「失敗」ではないのです。
人間関係
人間関係については様々な本で語られてますし、世の中の全ての人が悩んでいることではないでしょうか。
大ベストセラーとなった「嫌われる勇気」でも語られていましたが、
人の悩みの全ては人間関係の悩みである
と心理学者のアドラーは言っています。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13 売り上げランキング : 36
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ということは、人間関係を上手にできるようになれば悩みがどんどん減っていくということです。
人間関係に関しては、わたし個人的にオススメの本があります。
それが、こちら。
ユダヤ人大富豪の教えIII ~人間関係を築く8つのレッスン (だいわ文庫) 本田 健 大和書房 2013-04-12 売り上げランキング : 8294
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同じく本田健さんの本ですが、また「大富豪」の文字。(汗)
きっとこのタイトルの方が売れるんでしょうけど、タイトルから内容が伝わってきませんよとツッコミたくなるくらい、中身は「大富豪」とか関係なく、人間関係が難しくなる原因や、解決のヒントが語られた本になってます。
よくある心理学系の本とは一味違い、人間関係の本質を説明してくれる本です。
わたしがこの本に出会った時はちょうどアメリカ大統領選挙の時期で、
いつも仲良しの友達と、その時期だけトランプ支持派か、ヒラリー支持派かで見えない火花が散ってた時だったので(笑)、何かの拍子に人間関係の立ち位置や距離感が変わってしまう原因と、自分がどういう方向に気持ちを切り替えて行動すれば解決できるかがわかったことはとても大きい学びでした。
そのうち別記事で書評も書きますね。
今回「大富豪からの手紙」では、この「人間関係」の章で語られる幸せの定義についてが、一番わたしが印象に残った部分です。
国や育った環境が違えば、幸せの定義は変わるものです。
日本も含めて、先進国では「日々成長してより良い自分にならなければいけない」というような触れ込みをよく見ますし、そういう風に教えられてきている節がありますよね。
小学生の頃、夏目漱石のこころの一文で
向上心のないものはバカだ
というのを見て、そんなに向上心って大切なものなのか、と子供ながらに思った記憶があります。
たしかに先進国は向上心を持て!と国民に言い聞かせた結果、いろんな発展を遂げて経済的に豊かになったということはあると思います。
でも、国が変われば、毎日変わらない生活、先祖代々からの変わらない生活環境を守ることが大切であり、幸せだということもあります。
どちらも間違いではないのです。
またトランプかヒラリーかみたいな話になりますが、
批判し合っている間は反対派の理解なんてできなくて当然ですよね。相手を「話のわからないバカなやつ」と思って相手の話をハナから聞いてないわけですから。
両極を知った上で、みんなにとって幸せなことを選んでいける世界になればいいですね。
ちなみに、わたしはLGBTのことをもっといろんな人に知ってほしくて、レズビアンとしての自分の経験などを発信するためにこのブログをやっているのですが、
LGBTにあまり関心がない人の中には、わたしがレズビアンであることを「不幸である」かのように思って残念そうにしてくださる方が時々いらっしゃいます。
大丈夫です!わたしはレズビアンだからこそ、今のパートナーと結婚できて、おかげさまでめっちゃくちゃ幸せな人生を生きています。
運命
運命は決まっているという人もいるし、
運命は自分で決めるものだ!という人もいますよね。
でもその議論「宇宙がどうやってできたか?」を解き明かすぐらい、答えのない話だということが冷静に考えれば誰でもわかると思います。
つまり、It's up to you.
運命は決まっている、と思った方が変なプレッシャーがなく、気持ちを楽に生きられる、という人は、そう信じて生きればいいし、
運命は自分で決めている!と思った方が自分の力で生きている感じがして、パワーがみなぎってくる人は、そう信じて生きていけばいいのです。
信じるか信じないかはあなた次第です。ということを教えてくれる内容になってます。
最後に
ひとつだけいつも本田健さんの本を手にするときに引っかかるのが、さっきも上でちらっと言いましたが、
「いつも大富豪大富豪ってタイトルにつけないでぇ。なんかこの本買ってるわたしめっちゃ大富豪になりたい人みたいやん・・・」
ということ。笑
いやなりたくないとは言いませんけど、そんなに大富豪になりたい!と思って生きているわけでもない(と自分では思ってる)ので、なんか恥ずかしい気がしてしまう。
わかってくれる人いますかねぇー??
そんな風に思ってるわたしはある意味でまだ「お金は悪いもの」という見方をしてしまってるということかもしれませんね。
んー、経験が足りんということですね。精進します。
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Thanks and have a great day : )